一人暮らしと富士山
先日、『一人暮らしのアリエッティ』 もとい、『借りぐらしのアリエッティ』 を観てきました。 「借りぐらし」という言葉にあまり馴染みがないのと、自分の思い込みもあり、最初に、「一人暮らし」と脳に入力してしまったのか、私の中でのアリエッティは「一人暮らし」、チケットを買うときにも、危うく「一人暮らしの・・・」と言ってしまいそうでした・・汗
さてさて、常葉学園大学では、入学予定者、在校生を問わず、希望者には、下宿やアパートの紹介を行なっています。大学の所在地、葵区、瀬名という地域は、歴史ある静岡市内ではどちらかというと新しい街、さらに、系列の短大もあるせいか、「一人暮らし」に適したワンルームのアパートが、たくさんあります。親元を離れ、初めての「一人暮らし」、何もわからない静岡の暮らしとて、ここ瀬名の地では、寂しいこともなく、きっと楽しい生活が待っている、と、保証します! いや、思います。汗、汗。
ここ大学周辺のアパート、家賃は、ピンキリですね、 贅沢を言えば、キリがありません。でも大学で紹介しているアパートの“いくつか”は、安いですよォー! 安いっ! 本当に安いっ! 昭和時代の家賃水準でしょう! もっとも生活感も、昭和40年代くらいにタイムスリップできます・・笑、笑。 いや、そこまでは、言い過ぎかな、昭和50年代!・・笑。でも、大学から近いところばかりだし、とりあえず、雨風さえ、しのげれば、どんな所でも!という学生さんには、超お勧めです!!!
さてさて、7年くらい前ですかね、入学予定学生の親御さんにアパートの紹介をしていた時です。 一通り、家賃・間取り等の説明を差し上げたら、黙って聞いていたお父さん、フム・・・と腕を組み、開口一番、「富士山、見えますか?」 私 「はい??」 お父さん 「窓から富士山見えますかね?」 私 「・・・・。 さぁ、窓からはどうですかねぇ?」 微妙な位置関係もありますが、基本的にこの常葉学園大学のある静岡市は富士山がよく見えます。 県外の方でしたが、窓から富士山が見える、見えないも、住まい選びの重要な要素だったんですね。確かにせっかく静岡に来るんですから、窓を開けたら、そこに美しい富士山が常に見えたらいいですものね・・・。
神奈川県から転職し、共に働くことになった友人の引越しを手伝っていた時のことです。冬の透き通った青空のもと、新居の窓からは、たっぷりと雪をかぶった見事な富士山が見えていました。それを見つけたその友人のお母さん、「わー、富士山が見えるー!!!」 興奮気味に感動していたことを思い出します。
思い起こせば自分もそうでした。静岡に来たばかりの頃は・・。 東京での高校時代、高層集合住宅の8階に住んでいました。 やはり冬に多かったように記憶していますが、お天気が良く、さらに空気が澄んでいる時には、玄関前の通路から、遠く遠く西の彼方にかすかに富士山が見えたのでした。 連なる丹沢山脈の向こうに、ひょこんと白い富士山の頭が見えた日の朝は、今日はなんだかラッキーだぞ!とか思いながら高校に向かったことを思い出します。
富士山には、人々に元気を与える、そんな不思議な力があるような気がします・・・。考えてみれば、狭いようで広い日本、実物の富士山を一度も見たことがないという人も、けっこういると思うんです。なのに、富士山が毎日毎日当たり前のように見えている、ここ静岡に住み続けていると、“ただそこに自分がいるだけで富士山が見えている”というそのこと自体のありがたみを忘れている気がします。 そして、私たち静岡住人は、せっかく富士山が私たちに与えてくれているパワーやエネルギーも、知らず知らずのうちに受け取らず、かわしてしまっているのではないか、とも思うのです。 これから静岡に来るかもしれない皆さんには、こちらに来て初めて富士山をみた時の感動を、ずっと持ち続けてもらいたいなって思います。
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