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【4】「玉川をあなたの故郷に」 岡部 祐佳里さん(環境デザインコース)【1月24日更新】


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第20回 卒業制作展 学生インタビュー(4)

「玉川をあなたの故郷に 」

岡部 祐佳里さん(環境デザインコース)
常葉大学造形学部では、2024年1月26日(金曜日)~28日(日曜日)の日程で、第20回卒業制作展を開催いたします。卒業制作展へ向け、毎日作品と向き合っている4年生に卒業制作に関するインタビューを行い、連載記事として掲載することとなりました。

環境デザインコースからは、「玉川をあなたの故郷に」というテーマで建築設計に取り組んだ岡部祐佳里さんにインタビューをしました。作品制作にいたるきっかけやについて伺いました。

作品について語る岡部さん

地元「玉川」に合った魅力の伝え方

私の地元は玉川という静岡の山あいにある場所で、人口減少や少子高齢化が進んでしまっています。玉川は魅力がたくさんある地域なので、このようになってしまっていることはとても残念に思いました。そのため、いろんな人に玉川の魅力が伝わればいいなと思い、考えた結果「分散型宿泊施設」を計画しました。玉川は高低差のある地形になっています。また、飲食店や店が散らばっているため1か所に宿泊施設をまとめてしまうと玉川全体を楽しんでもらえないと思いました。そのため、点在させることでそれぞれの地域を楽しんでいただけたらなと思い、一棟貸しのように一棟一棟に泊まれる宿泊施設を計画しました。

宿泊施設は全部で5つあり、桜を楽しむ「桜の郷」、星空観測ができる「星の郷」、お茶畑の真ん中にある「お茶の郷」、下に広がる村や川を眺められる「眺望の郷」、木々に囲まれ自然を楽しむ「森林の郷」となっています。そこに施設全体の管理などを行う受付が加わった計6棟の作品です。

地図を解説する様子


「お茶の郷」の表現について

茶畑は静岡の人は見慣れていて価値を感じていないかもしれないですが、他県の方が見るとかなり特殊な景観だと思います。「お茶の郷」の模型では茶畑の色が濃すぎると建物が目立たなくなってしまうので、ロープなどのいくつかの素材で試作をし、最終的に着色したスポンジを採用しました。

設計のポイントは「屋外との繋げ方」

景色や環境に合わせ、間取りなど建物内部にもこだわりながら制作していますが、建物1つ1つが大きいものではないことから、屋外との繋げ方を特に考えて制作しました。その場所を最大限活かす繋げ方を考えてきたので、模型も上から見た視点だけでなく、建物と同じ高さの視点でも見ていただくとそれぞれの宿泊施設周辺の環境がより伝わると思います。

岡部さんと指導教員の土屋和男先生。作品と一緒に撮りました

ぜひ玉川の魅力と岡部さんの地元への思いを感じてほしいです。岡部さん、土屋先生、貴重なお話をありがとうございました!

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