グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



2019年度長期留学だより④(台湾編)


ホーム >  外国語学習支援センターブログ >  2019年度長期留学だより④(台湾編)

意外なところでやりたいことを見つけた

台湾に来てから3ヶ月が経とうとしています。
特に直近の1ヶ月間は様々なことがあり、あっという間に過ぎました。
私は旅行が好きであり、この1ヶ月の間に台中と花蓮へ旅行に行きました。
私は最近まで、将来は観光業に就きたいと思っていたため、
観光業が盛んな台湾で、台湾の観光業について学んだり、
実際に自分が観光してみたりしてきました。
同時に、観光業に従事するという自分の将来像に対し
いつも何かしらの物足りなさを感じていました。

しかしある日、一人の日本語を話すことのできる台湾人の方と知り合いになります。
その人と、働くということについて話す機会があり、その人の考え方に共感しました。
すると、彼は私を自身の会社の会議に招きます。
会議は全て中国語であり、私は半分くらいしか内容を理解できませんでした。
しかし、台湾の人々と意見を交換することもできました。
彼の仕事はネットワークビジネスでした。
私はネットワークビジネスには興味が湧かなかったものの、
その会議中に流れていた映像になぜか心が惹かれました。
言葉はわからないのに伝わるものがあり、映像の力を感じました。
自分で動画を撮って制作することができれば、
映像を通して様々なことを世間に伝えることができます。
さらに、以前からやりたかった観光業にも携わることができ、
旅行の素晴らしさを伝えることができます。
例えば、日本の良いところと、台湾の良いところを伝えることもできるのです。
会社の会議に参加したことがきっかけになり、自分がやりたいことを見つけたのです。
まさか台湾で会社の会議を見学するとは思わなかったので、とても貴重な経験となりました。

このたびの経験を通して、多くの人と触れ合って会話することの大切さを学びました。
様々な世代の人と話すと、自分が知らなかったことを知ることができます。
引き続き中国語の勉強や動画制作の勉強に取り組み、
自分の知らない知識を得ることに励みます。
そして、いつか台湾の魅力をまとめた動画を作り、機会があったら披露したいと願っています。
(杉山)

台中旅行

花蓮旅行

「教科書」「講義資料」

台湾での授業の「優點和缺點」(良い点と悪い点)

留学開始から2か月以上が経ち、もうすぐ秋学期が終わりという頃です。
常葉大学における台湾長期留学は、
銘傳大学の華語訓練センターの秋学期(9月末から12月中旬)と
冬学期(12月末から3月末)の2学期の間授業を受けることで成立します。

今回は、はじめに台湾での授業の流れを説明します。
その上で、自分なりに常葉大学の授業と比較し、
台湾の授業の良い点と悪い点について書きましょう。

はじめに、1課ごとの授業の流れを説明します。
授業は曜日によって多少の差異はあるものの、
基本的に1日3時間の授業が月曜日から金曜日まであります。
授業の進度は基本的に1課を1週間というペースで進みます。
ただし、前回の報告でも書いたように、
私のクラスは漢字の読み書きに問題のない学生で構成されているため、
1週間に2課分進むこともあります。
授業はテキストに沿って進み、
1課ごとに4~6項目の文法と20~30個程度の単語とを学びます。

【1課ごとの授業の流れ】
(0)予習
・その課の単語と本文に目を通し、わからない部分を確認しておきます。
(1)はじめに単語を学ぶ
・単語を一つずつ発音します。
・特に難しい単語については、先生がその単語を用い、
学生に質問する形で使い方を学習します。
・その後、2~3人のグループに分かれて単語カードを用い、
学習した単語を使って質問文を作り、互いに質問することで定着を図ります。
(2)続いて文法を学ぶ
・文法は先生の作製したプリントやスライドに沿って学習します。
・スライドでは写真やイラストを使い、その文法をどのように使うのか学びます。
・プリントでは例文と問題がありそれらを用いて学習します。
・最後に本文を確認します。教科書を見ずにリスニングをし、
先生があらかじめ用意していた本文の内容についての質問に答えます。
以上が、1課ごとの基本的な流れになります。
また、2~4課ごとにプレゼンテーションやテストがあります。
プレゼンテーションでは指定されたテーマに即し、学んだ文法を使って発表します。
テストの内容はリスニングや文法に加え、先生との会話もあります。
ここからは常葉大学の中国語の授業と比較しながら、
台湾での授業の良い点と悪い点について書きます。

まず良い点についてです。
当然のことながら、授業は全て中国語で進みます。
わからない単語について先生に質問すると、先生はその単語を中国語で説明します。
つまり、英語や日本語を使う機会はほとんどありません。
そのおかげで、リスニング能力の向上を実感できます。
また同時に、学生は質問も中国語で行うため、学んだ単語や文法をその場で実践できます。
ここには、中国語を中国語で学ぶという直接法の持つ大きなメリットがあります。
授業が終わって学校の外にでても中国語を練習する場がいくらでもあるというのは、言うまでもありません。
また、銘傳大学では会話の授業と文法の授業というように分けられておらず、
私はこれを良い点だと感じます。
確かに会話と文法を分けた方が混乱せずに学習できるという学生もいるでしょう。
しかし、言語を学習することにおいて一番の近道は、実際に書く、話す、つまり実際に使ってみることです。
そのため文法にせよ単語にせよ、学習したことをその場で実践でき、
使い方が間違っていれば指摘を受けられる環境は、良い点であると考えています。

次に悪い点です。良い点でも書きましたように、授業は全て中国語で行われます。
そのため、最初は先生の話すことが全く分からず、
モチベーションが落ちたり、不安を感じたりすることもあります。
慣れてくれば問題ないことではあるものの、
学生によっては悪い点だと感じることもあるでしょう。
上述しましたように、私のクラスは漢字の読み書きに問題の無い学生で構成されています。
そのため、授業は私にとって適切なペースで進んでいます。
しかし、必ずしもそういったクラスに振り分けられるとは限りません。
仮に読み書きについても解説するクラスに私が振り分けられた場合、
私はきっと授業のペースが遅いと感じるでしょう。
新しい文法を学んだり、会話の練習をしたりすることを優先したい私にとって、
授業のペースが遅くなることは悪い点と言えます。
また、先生は学生の主体性を重視しているように感じます。
学生が授業の内容に関係がないことを質問すると、先生は授業を中断してでも質問に丁寧に答えてくれます。
当然、実践的な会話の練習にはなっているとはいえ、
シラバスに沿って行われる授業に慣れている日本の学生にとっては悪い点と感じることもあるでしょう。

要するに、日本での授業と台湾での授業のどちらが良くて、どちらが悪いとは、一概に言えません。
ただ、台湾に来て自分の中国語の能力は一気に上がったように感じます。
それは日本で、具体的には常葉大学で2年間勉強したという下地があるからだとも言えるでしょう。
私は、ただ留学をしたからと言って言語の能力が飛躍的に上昇するとは考えません。
留学前の日本での学習をおろそかにせず、
留学後も外国語学習に対するモチベーションを保ち続けることがやはり必要なのです。(小栁)

パイナップルケーキを作る校外学習

台湾のお土産の定番である
鳳梨酥(パイナップルケーキ)
を作る校外学習。
中身の餡はパイナップルのみではなく
甘みを出すため冬瓜も混ぜられている。

ページの先頭へ戻る