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Vol.33


手洗いを見つめなおす~その手、きれいですか?~ + 言葉遊びでリフレッシュ

1.手洗い「知っている」から「できる」へ

日本の手洗い
 手洗いは、新型コロナウイルスの蔓延拡大予防・防止のために、もっとも実施している対策である事は誰もが「知っている」ことです。厚生労働省が2020年4月4日に発表した新型コロナ感染予防についての調査では、手洗い・うがいやアルコールによる手や指の消毒をしている人が85.6%という結果から「手洗い」が重要である事はみんな「知っている」事であり「できる」と思っているのです。
 日本での手洗いについて調べると、手を洗う環境は諸外国と比較して充実しています。どこの店に行ってもトイレ・洗面所があり、手を拭くペーパーも常備されています。また、家の中ではトイレの中にも、洗面所でも手を洗うことができます。また、こどもの頃から手を洗う習慣が根付いているはずです。しかし、2015年に、Worldwide Independent Network of Market Research、GALLUP International、 BVA France Sarlの3社が世界63カ国で手洗い習慣に関する調査の結果、「トイレ使用後、無意識に石鹸での手洗いを行っているか」という質問に対し各国から最低500人、合計6万4002人から回答があり、手を洗わない人が多い国の第2位がなんと日本だったのです。ここから言える事は、日本人は石けんを使った手洗いの習慣が少なく、流水で「サッと洗う」事が多いと言えます。つまり、手洗いを「しているつもり」になっているのです。

手洗いの効果「知っている」⇒「しているつもり」⇒「できる」へ

●手洗いの効果「知っている」
 手洗いをすると手の汚れが落ちる事は当然「知っている」ことですが、手には非常に多くのウイルスが付着しているのです。流水で洗う・流水と石けんで洗う・2回繰り返すでは、ウイルスの残っている割合が全く違うのです。
手を洗わない国第2位が日本だという調査をふまえると、きちんと手洗いをしている「つもり」の人が多いのかもしれません。1日に何回も使用するトイレの後でも、手を流水でそそぐだけではなく、石鹸でこまめに洗うことが重要です。

●手洗いを「しているつもり」
 厚生労働省推奨の手洗い方法をご紹介しましょう。※参照:厚生労働省「新型コロナ対策のための全国調査」(2020年4月4日時点)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10695.html

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、いろいろなところで手洗いの手順について紹介されています(ピコ太郎やキムタク・嵐など)。厚生労働省のHPでもわかりやすく紹介されていますので、参考にしてみてください。
手洗いの注意点として、親指や指先、指の間などは手指衛生が不十分になりやすいと報告されています。手を漠然と洗うのではなく、指の間、手首、爪の間などを含め、ていねいにこすり洗う手洗いの手順を覚えましょう。手は見た目に汚れていなくても病原性微生物が付着している可能性があるため、石けんと流水を用いてきれいに洗い流す習慣をつけることが、感染対策の基本であり、最も重要な手段といえるのです。

●手洗いが「できる」
 手洗いは「している」けど「できている」を確認したことは、無い人が多いと思います。今回の「とこはWeb通信」では、手洗いが「できている」を検証してみました。手洗いをした前後で汚れが残っている程度と付着している細菌を培養して調べてみました。
   洗い残しが光る装置を使用して、汚れを見てみると・・・・・・

 また、手に付着している細菌を培養して調べてみました。
   手洗い後の細菌を培養して、結果を見てみると・・・・・・

 手洗いの効果を調べてみると汚れや細菌が残りやすく、しっかりとした手洗いが必要である事がわかります。「知っている」「しているつもり」ではなく、ちゃんと「できる」きれいになっている事が重要です。新型コロナウイルスの感染拡大予防に向けて大きな力を発揮します。
それが、静岡県民をはじめ、愛する人・大切な人・自分の未来を守る事につながるのです。みんなで、確実な手洗いを心がけていきましょう。

2.言葉遊び(あいうえお作文)

 新型コロナウイルス感染拡大により、環境の変化や先の見えない状況、行動の不自由さの中で一生懸命生活し、知らずしらず緊張が続いています。こんなときは無意識に体や気持ちに力が入り痛みやイライラ、不安も高まります。私たち誰にでも心理面や体調面でさまざまな不調が起こってくる可能性があります。
 家から出られない時はどんな風に過ごしていますか?
ずっと家にいるだけでは、お出かけもできないのでつまらないと感じている方もいるでしょう。そんな時は、暇つぶしに何か新しいことを始めてみるのがおすすめです。
暇つぶしにできることの中には、意外と時間が経過するものがあるので、あっという間に夕方に…なんてこともあります。
そこで、一人でも家族でもできるたのしい暇つぶし方法をご紹介します。


ことばあそび(あいうえお作文)
 あいうえお作文とは、五十音を使って「お題」を決め、ルールに従って句をつなげる遊びです。あいうえお作文は「大喜利」の演目としてもよく知られていますが、古くは「折句(おりく)」とも呼ばれ、あるセンテンスの中に違う意味の言葉を織り込むのが大きな特徴です。
また、一見すると何の変哲もない文章が、行の初めの文字だけをつなげることで暗号のように別の単語が出現する「縦読み(たてよみ)」なども、あいうえお作文のひとつとなります。

   (例)

 皆さんも、キーワードを「とこはだいがく」「コロナウイルス」「おうちごはん」などのお題を考えて、あいうえお作文を作ってみてください。本学のホームページで紹介も考えています。みんなで考えて、笑って過ごしてみませんか。
執筆者  健康科学部看護学科 教員有志一同

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