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【韓国語】


【韓国語審査員講評】

審査員名:崔慶原、柳采延
[ソロ部門]
レシテーション大会の韓国語審査を担当した常葉大学外国語学部の崔慶原と柳采延です。緊張感が漂う中でも、皆さんしっかりと実力を発揮してくれました。発表者の熱意が伝わってきて、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございます。
今回皆さんが朗読してくださったパク・ノヘの「별은 너에게로(星はあなたへ)」は、人生という道に対して不安と恐れを抱きながら歩んでいる人々への励ましのメッセージです。まずは自分がこの詩から受け取った慰めや勇気を他の人に伝えようとする気持ちで朗読すれば、気持ちを乗せることができたと思います。
発音においては、‘주저앉지[주저안찌]’のように最後が濃音化する単語が多くありました。また、‘ㄹ’の発音が続く‘달려오고’の発音に気を付ける必要がありました。
入賞した3人は、発音だけでなく表現力においても優れていました。相手に語りかけるような口調で発表してくれたので、現実の難しさに挫けることなく、希望をしっかり持って歩んで行こうという気持ちにさせてくました。‘절망하지 말아라’, ‘주저앉지 말아라’, ‘구름 때문이 아니다’, ’불운 때문이 아니다’の部分では力強さが、‘간절하게 길을 찾는 너에게로’では優しい心が伝わってきました。こうした表現力が順位の決定に大きく影響しました。1位の二羽杏実さんは詩を完璧に覚えただけでなく、滑らかな発音と、落ち込んでいる人を優しく励ますような優しい口調で、朗読してくれました。2位の瀧花唯瑠さんは、よく準備されたジェスチャーとともに上手に抑揚・強弱をつけながら、朗読してくれました。完璧に暗記できていたら、更に良かったと思います。3位の山本花瑠さんは、韓国語を独学で学んで来たと聞きましたが、発音がとても綺麗だったので聞きやすかったです。詩人が表現しようとしたメッセージを考えながら表現できれば、更に良かったと思いました。
これからも韓国の詩を楽しみ、自分の感情を表現する面白さを味わいながら、韓国語の学習を続けて下さればと思います。どうもありがとうございました。

[ペア部門]
レシテーション大会の韓国語審査を担当した常葉大学外国語学部の崔慶原と柳采延です。ペア部門の朗読には5組が参加してくれました。皆さん、本当にお疲れ様でした。
今回皆さんが朗読してくださった洪・スヒ「그늘 만들기(⽇陰づくり)」は、悲しみや喜びを分かち合う友の大切さを描いた作品です。友の存在に感謝し、その温かさを思い浮かべながら朗読すると良いでしょう。
発音においては、濃音が入っている‘땡볕’ や ‘손깍지’、‘끼워’が難しかったかもしれません。나뭇잎と나뭇잎이は、鼻音化とㄴ挿入が起こり、나뭇잎[나문닙]と나뭇잎이[나문니피]と発音されます。それ以外にも、ㄴ挿入現象が起こる‘한여름[한녀름]’、‘끼워’や‘쉬어’のように‘어’と‘워’の発音の区別などに注意が必要でした。
入賞した3組は、このような部分を正確な発音で違和感なく朗読してくれました。表現力豊かなパフォーマンスを披露してくれました。一人では寂しく、休める陰を作れないことから2人が一緒になることが大切である、というメッセージをナチュラルに表現していることが順位の決定に非常に重要でした。1位から3位までの差はほんの僅かで、とても素晴らしいパフォーマンスでしたので、順位をつけるのがとても難しくて悩みました。1位の슈퍼행복팀が息をあわせて一緒に詩を朗読する楽しさを最もよく表現してくれました。朗読している2人が楽しんで発表していることが伝わってきて、観ている側もとても楽しかったです。2位の부석は2人で陰を作ることを、立つ位置を変えながら表現したのが印象的でした。もう少し息を合わせて発表してくれたら更に良かったと思います。3位の짱즈は発音が滑らかで聞きやすかったです。緊張感を乗り越えて、よりナチュラルな表現ができたら良かったと思いました。
これからも韓国のあらゆる作品を楽しみ、自分の感情を表現する面白さを味わいながら韓国語の学習を続けて下さればと思っています。どうもありがとうございました。

以上

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