年末年始にかけて静岡市葵区の静岡浅間神社に、令和3年の干支「丑(うし)」の大絵馬が設置されました。これは造形学部による地域貢献活動として今年で9年目になります。大絵馬の大きさは高さ3メートル、幅2メートル半です。合津ゼミの活動の一環として、2年生のゼミ生等9名が11月中旬よりデザインを考え制作しました。令和3年は、「辛丑(かのとうし)」です。辛いことに幕を下ろし、希望へ向かう年になると言われています。コロナ禍を克服し、明るい年になるようにという思いを、「忍耐」を表す黒牛、「希望」を表す白牛を中心に、信仰対象の富士山、縁起の良い紅白梅花、「丑」の文字を象った金雲などをデザインし、鮮やかな色調で描きました。マスク着用と「三密」を防ぎながらの制作は、例年と違い苦労と手間がかかりましたが、達成感は一入でした。
静岡浅間神社に奉納された絵馬
草薙神社に奉納された絵馬
また、今年より静岡市清水区の草薙神社より大絵馬制作のご依頼を頂きました。絵馬制作に係わった有志は、本年度入学したばかりの1年生17名です。今年度の1年生は、入学式の中止から始まり、オンライン授業、大学祭の中止などコロナ禍により様々な制限がありました。その中で、頂いた今回のご依頼は、学生にとって楽しく有意義な時間を過ごせたと共に、達成感を抱くことができました。大絵馬は、草薙神社ということで、古事記に登場するヤマトタケルと草薙の剣にまつわる話を表現し、ヤマトタケルが草薙の剣によって迫る炎を切り裂く場面を迫力と威厳が伝わるように描きました。草薙神社の特色と辛丑年を、我が国の新しい文化である漫画・アニメ的な表現により、世代を超えて伝わるデザインとなっています。
関連リンク
-
造形学部についてはこちら