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外国語学部言語文化研究会講演会「吟遊音楽へのいざない」を開催しました/外国語学部


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9月21日(水曜日)、外国語学部は静岡草薙キャンパスにおいて、静岡生まれの吟遊詩人茶喜利(ちゃっきり)さんと伴奏者の久松大樹さんをお招きして、外国語学部言語文化研究会(学部学内学会)講演会「吟遊音楽へのいざない」を開催しました。外国語学部の学生と教員をあわせて170名ほどの聴衆が参加し、民族音楽の演奏にのせた吟遊詩の詠唱と異文化体験のトークを融合させたハイブリッドな講演を楽しみました。
ほとんどの聴衆にとって、アフリカやインドの民族楽器の演奏を聞くこと自体が初めての経験でしたが、独特の音色と響きに、その瞬間に感じた詩を溶け込ませる吟遊詩の世界には新鮮な感動を覚えました。また、立ち止まって考えるのではなく、今の瞬間を素直に感じ取って前に進むことが大切だと力説する姿に吟遊詩人の神髄を垣間見た気がしました。
 演奏活動で世界各地を旅してきた経験から、茶喜利さんは、コミュニケーションの本来の意味が「分かちあう」ことであるので、自分の中に何か相手と分かちあえるものさえあれば、十分に意思の疎通が可能であるとコミュニケーションの本質を鋭く突きます。そしてその上で、言葉を紡ぐ詩人として、言葉の持つ表現力の豊かさを説き、その学びの重要性に改めて気づかせてくれました
茶喜利さんは高校時代の語学研修でカナダを訪れた時に出会ったパントマイマーが、ダンサーになるという夢のきっかけになったそうです。しかし、膝の怪我による挫折、そして、夢をもう一度求めて渡ったインドでの失敗などを通し、あるがままの自分を受け入れ、「今」を表現するアーティストとして自分を確立されました。夢と挫折を繰り返しながら自らのアイデンティティを発見してゆく話は、社会的な自己形成期のただ中にいる学生たちにとってとても示唆に富んだ内容でした。吟遊音楽を通して、言葉と自分を見つめなおす有意義な時間を共有することができたことに心より感謝したいと思います。


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