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ゼミ活動の研究成果を発表しました/法学部法律学科3年望月ゼミ


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法学部望月ゼミでは、私たちが暮らす地域が抱える課題について調査・分析し、総合的な視点に立った政策の立案に取り組んでいます。3年後期は、SDGsの目標の一つ『12 つくる責任つかう責任』に関連する『食品ロス』をテーマに取り上げました。

19名のゼミ生は、3グループに分かれ夏休み中にそれぞれが決めたテーマに沿って事前調査を行いました。
夏休み後の9月28日(木曜日)は、静岡市ゴミ減量推進課の方から『もったいない 食品ロスを減らそう!』をテーマに講話を受け、食品ロスの現状、関連する法律、SDGsとの関連、食品ロス削減の取組みなどについて理解を深めました。講師の方から『食品ロスを削減するために自分たちが出来ることを考える』という課題が出され、後期の最終にグループごとに発表を行うことになりました。
10月31日(火曜日)は、静鉄ストアが行う食品ロス削減のための取り組みについてお話を伺い、企業・行政だけでなく消費者も積極的に取り組む必要があることを学びました。
11月24日(金曜日)は、フードロス野菜を使ったカレーを提供するキャンペーン『yummyカレー祭』の一環として、市内スーパーマーケット3カ所で野菜の仕分け作業を体験しました。これらの体験を踏まえ、『食品ロス削減に向けて自分たちには何ができるか』をグループごとにまとめ、12月5日(火曜日)に静岡市と静鉄ストアの職員の方に発表を行いました。

Aグループは『持続可能な循環型社会を目指して』をテーマに、現状分析と課題抽出、食品ロス削減対策の国内外の事例紹介を説明した後、具体的な施策として『生ゴミを堆肥化するコンポストの普及』『食品廃棄物の繊維から再生された衣服への利用』『バイオガス発電によるエネルギーの再生』を提案しました。さらに、食品ロス削減を阻む現在の法律について、『窃盗罪にならない基準を設け廃棄品の持ち帰りを可能にすること』『食品リサイクル法の罰金の厳罰化』『食品ロスに積極的に取り組む企業を表彰・周知することによる企業価値の向上』を提案します。この提案に対し、「提案の効果が説明されている点や法律の観点から分析しているところはさすが法学部生だと感心した、提案を実現するためどのような資金調達方法で実現するかまで提案できるとさらに良いものになる」などの講評を頂きました。

Bグループは『フードバンクの広げ方』をテーマに、まず日本の現状分析から『人手不足、寄付された食品による事故に対する法制度の不足、取扱品目の偏り』の課題を抽出します。続いて海外の成功事例を示し、解決策として人手不足には『若い世代へTVや動画で周知を図り、認知度を向上させる』、資金不足に対しては『クラウドファウンディングや企業の協力を得る』、法制度の不足には『フードバンクに理解の深い議員を地方から選出する』などを提案しました。この提案に対し、「行政や静鉄ストアでも小中学生をターゲットに講話を開催していること、この研究をきっかけに大学内でのフードバンク開催を期待している」などの講評を頂きました。

Cグループは『フードウェイスの現状と削減に向けた取組み』をテーマに研究を進めます。海外の食品ロス対策の調査を通して、海外では日本と比べ個人単位での取組みが盛んであることがわかり、国民意識に差があるのではないかという仮説を立てます。フードウェイストとは『小売り・外食・家庭から発生する食品の廃棄』のことで、課題解決のためには『一人ひとりが食品ロスについて考え取り組む目標』が必要と考えます。また、実際に法学部の学生に『食品ロスに関するアンケート』を行い、学生はアルバイト等で実際に廃棄される場面に多く遭遇していることやとにかく関心が低いことがわかりました。海外事例では食品ロス削減の取り組みとして『教育』を通して国民意識を高めていることから、日本でも『食育』の視点が必要不可欠と考えます。そこで具体的な取組みとしてクイズすごろく・様々なレシピを教える・工場やスーパーを見学する『知識を得る教育』、野菜を育てる・レシピを元に料理したり創作料理コンテストを行う『実践する共育』、てまえどり・3010運動・フードドライブなどを行う『今すぐ自分たちに出来ること』を提案しました。この提案に対し、「ゲームを取り入れる視点は面白いクイズすごろくを是非作ってほしい、大学生がアルバイトを通して普段見聞きする食品ロスの事例をまとめて教えてほしい」などの講評を頂きました。

学生は、この研究を通して身の回りで起きている課題解決のためには、『行政だけでなく企業や私たち住民の積極的な参加が必要なこと』『同じ課題に対しても様々な考え方があり、それを共有して目標達成に向け協力することが大切であること』などについて理解を深めました。

講話の様子

食品仕分け

発表の様子

発表の様子

発表の様子


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