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令和5年度 常葉大学出版助成による書籍を刊行しました/福田鈴子准教授


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本学健康プロデュース学部こども健康学科の福田鈴子准教授が本学出版助成を受け、『共生論-実存から平和へ―』(学文社、2024年3月)を刊行しました。

『共生論-実存から平和へ―』

福田 鈴子・砂子 岳彦(著)(学文社、2024年3月)
3,500円(+税) ISBN978-4-7620-3301-8

出版情報  https://www.gakubunsha.com/book/b643101.html
(別ウィンドウで開きます)

2022年に始まったロシア-ウクライナの戦争は世界に大きな衝撃を与えました。著者らもその報道を耳にするたびに、悲しさ、やるせなさ、怒りを感じていました。今もなお混迷を深める世界情勢や地球規模の危機に直面している状況です。もはや国家や民族といった集合で解決策を見出すのでは限界があります。そのような状況を変えるためには、これまで顧みられなかった1人1人の認知の啓発が必要です。
もちろん、共生のための教育は既になされています。しかし、異文化に対する相対主義的な適応能力を養うための方法論が先行されるため、人の「考え方」が思考によって形成されてしまいます。
その「考え方」を支える認知レベルの「在り方」に目をつけるならば、付け焼き刃ではなく根本的な変容が期待できます。人と人のつながりである「内属的共同性」を鍵語に平和をもたらす共生論の研究を進め、本書を執筆するに至りました。
ここで提唱する共生論は、第二次世界大戦におけるホロコーストのなかでも立証されたV.E.フランクルの実存分析や日本の和の思想などに通底するものです。本書はこの人間の「在り方」を人間構造として提示し、応用可能なものとして紹介しております。


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