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静岡県企業の気候変動適応策について調べるため(株)エーディーディー様を訪問しました/経営学部 林ゼミナール


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本学経営学部では、大学が行政、企業と協力し、地域社会への貢献を果たすため教育および研究活動を行っております。

その一環として、常葉大学経営学部林信濃ゼミナールでは静岡県環境衛生科学研究所の静岡県気候変動適応センターと協働し静岡県内の気候変動適応策をビジネスとして活かしている企業の聞き取り調査を行っております。今般、環境衛生科学研究所の神谷主査のご紹介により、㈱エーディーディーを訪問し聞き取り調査を行いました。訪問先では代表取締役の下田社長をはじめ下田専務、飯田常務、そして開発に携わっている鳥越執行役員から詳しい説明を伺い、理解を深めることが出来ました。

㈱エーディーディーは2001年に設立した半導体製造における関連製品の開発販売を行っている企業です。主にメーカーが使用している半導体製造における温度管理を行う機械の修理や製造を取り扱っています。その技術をもとに開発された「クライオバス」とは一時的に超低温環境(マイナス120度)に置いて冷やす冷却機械であります。この技術の特筆すべき点として、コロナワクチンの輸送に使用されたことが挙げられます。また温暖化による熱中症などで体力が弱くなった人への医療行為として使用されるだけでなく、長時間勤務のある企業(ANAなど)の福利厚生施設や、アスルクラロ沼津や清水エスパルスなどのスポーツチームで体力維持や筋力回復のために使用されています。そして、この製品の応用により、温暖化が進む状況下でも、静岡県の農産物や海産物の長期にわたる品質の維持にも寄与することが可能であり様々な業界への事業展開において大きな可能性を秘めております。
さらに工業用ダイヤモンドの技術の応用により海水から水素を取り出す技術の開発も行っており、気候変動による水の不足やエネルギー確保のことまで視野に入れた開発を行っています。

継続的に実施しているゼミ生による静岡県の企業への聞き取り調査ですが、静岡県内の企業のユニークな取り組みを研究し、気候変動適応の取り組みが経済にとっても良い影響を与える事例研究をさらに進めてまいりたいと思います。

なお、今回の訪問は静岡県気候変動適応センターのニュースレターで2024年7月頃に紹介される予定です。


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