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第17回 卒業制作展 学生インタビュー(6)「自画像」


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第17回 卒業制作展 学生インタビュー(6)
「自画像」

横山菜々さん(アート表現コース)

第6回目の取材は「自画像」を制作した横山菜々さんです。ご自身をテーマに設定した理由や、卒業制作展を通して得たいことなどについて伺いました。


集大成は自分自身

作品制作に取り組む、横山菜々さん

「卒業制作は造形学部で学んだことの集大成です。自分の好きなことをとことん突き詰めて1つの平面で表現する学生が多いですが、私は4年間で成長できた自分こそが集大成ではないかと思い、自分をモチーフにできる自画像を選びました。さらにもともと好きだった植物に自分の意思や感情を置き換え1つの画面で表現しました」

卒業制作のテーマについてそう答えてくださった横山さん。一面に描かれている花はグラジオラス。「準備」や「人格的強さ」といった意味を持つ花言葉に、学生から社会人になる自分への意気込みを重ねたそうです。そして、背景の入道雲や青空に自分を取り巻く環境の変化を表現しました。そんな横山さんに日本画を選んだ理由を尋ねました。

描く実感

鉱石を砕いて作られる岩絵具

「日本画を専攻するために造形学部に入学しましたが、1年時から立体や平面、空間なども幅広く学び、自分の中での世界観を広げていきました。その上で、卒業制作はやはり日本画でいくことにしました」

入学当初から志を持っていた横山さんは4年間さまざまな分野の学びにふれた上で、日本画を選びました。和紙や鉱石を砕いた岩絵具を使いながら描く日本画は手間がかかる分、描いているという実感があるそうです。


卒業制作展のその先に

「4年間で学んだことを発表する場所が卒業制作展ですから、これまでの学びをどれだけ詰め込めるかが大切だと思っています。アート表現の場合、なにをもって完成かというのは判断しづらいですが、展示するまでは精一杯描き続けようと思います。

そして、卒業制作展はこれまで一緒に学んできた友人たちの作品を見る最後の機会です。いい刺激をもらって、社会人になっても芸術活動を続けていく、そのきっかけになればいいなと思っています」

卒業制作の捉え方、将来に活かそうとする姿勢は多くの後輩たちにヒントを与えるものだと感じました。横山さん、貴重なお話ありがとうございました。

卒業制作や過去の作品と並ぶ横山さん

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