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第17回 卒業制作展 学生インタビュー(8)「二十四気ノ切華」


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第17回 卒業制作展 学生インタビュー(8)
「二十四気ノ切華」

藤原 奨さん(デジタル表現デザインコース)

第8回目の取材は「二十四気ノ切華」を制作した藤原 奨さんです。藤原さんはライフワークとして切り絵に取り組み、現在はデジタル表現との融合を目指しているそうです。その一つの成果である卒業制作についてお話を伺いました。


アナログとデジタルの間で

作品について解説する藤原 奨さん

大学入学前からずっと切り絵を作っていました。切り絵はデジタル表現デザインコースとは真逆のアナログな表現手法です。しかし、アナログとデジタルが混然一体となった先に、自分なりの新しい表現が見つかるかもしれないと思い、入学した時から卒業制作はデジタル表現を駆使した切り絵にすることを決めていました。
切り絵のモチーフである、二十四節気は一年を24等分したもので、中国の戦国時代に生まれたといわれています。日本でもよく使われている夏至や冬至、立春や秋分、大寒や小寒は二十四節気にちなんでいます。それぞれの区分に由来するものを切り絵として表現することで、少しでも二十四節気を感じてもらえたらと思い、Adobe Illustratorでデザインした線を紙に印刷し、自らの手で正確に切り抜いていきました。デジタル表現ならではの精密なデザインとそれを手で感じ取れる切り絵、そこが作品の新規性につながっています。デジタルとアナログの間にある作品「二十四気ノ切華」をぜひご覧いただければと思います。

新しくデザインした切り絵を丁寧にまとめた冊子

藤原さん、ありがとうございました。

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