災害時協定都市連絡会・研修会が開催されました/社会環境学部
災害時相互応援協定都市事務連絡会・研修会が2月4日(火曜日)、富士市役所で開かれ、協定を結ぶ富士市、茨城県ひたちなか市、千葉県市川市、神奈川県茅ヶ崎市の防災担当職員が集まり、定期の事務連絡と研修を行いました。
研修の中で、本学社会環境学部の池田浩敬教授とゼミ生が「避難シミュレーションを用いた津波避難計画の評価・検証」をテーマに研究成果を発表し、津波避難ビルを用いた効率良い避難態勢の確立を提案しました。
池田教授は、沼津第二地区の避難シミュレーションで、昼間は地震発生後22分30秒、夜間は27分で避難ビルに避難が完了したが、同地区が浸水するのは20分後であり、階段を登る時間も考慮すると多くの人が逃げ遅れることを指摘。原因としては、避難ビルが少ない地区があること、避難ビルに入りきらなかった人が他の避難ビルに移動しなければならないことを挙げ、対策としては、新たな避難ビルの配置と避難ビルの容量を考慮し、適切に避難者を割り振ることを挙げました。
ゼミ生の白井くるみさん(社会環境学部2年)は富士市でのシミュレーション結果を発表し、田子、浜田町と川成島、鮫島、前田の一部を含む範囲を対象とし、津波避難ビルに入るか浸水区域から出ることで避難を完了するシミュレーションを実施しました。
シミュレーションの結果と考察を踏まえ、池田教授は、避難ビルを増やすことと適切な避難誘導が求められることを示し、各市の災害担当者と意見を交換を行いました。