外国語学部学内学会・文化講演会が開催されました
静岡キャンパス瀬名校舎にて10月21日(水曜日)、外国語学部学内学会・文化講演会が開催されました。龍谷大学経営学部教授で教育学博士の李洙任(リー・スーイム)先生をお招きし、「国籍ってなに?」という題目で講演が行われました。
李先生はコリア系日本人で日本在住ですが、ご主人は中東出身のイスラム教徒でカナダ在住。お嬢さんはアメリカ生まれのアメリカ国籍でアメリカ在住です。お話の内容は、このように国際性に富む家族構成の李先生ならでは興味深いものでした。
まず、在日コリアンが日本の伝統文化の過酷な労働を下支えしたにも関わらず、年金を受給されないという事例を出し、在日コリアンの置かれている差別的現状に触れました。さらに、日本における外国人の国籍取得が近年まで国際法に則ったものではなかったという歴史を、データを見せながら語ってくださいました。また、日本の移民政策の問題点を他国と比較しながらわかりやすく解説してくださいました。
李先生の説得力のある話に刺激を受け、「もっといろいろ話を聞きたい」という学生の感想が講演後多く寄せられました。