重川希志依教授(社会環境学部)が『富士市の災害史』を監修
富士市教委は、富士市域の災害の歴史をまとめた冊子『過去に学ぶ~富士市の災害史』を刊行した。江戸時代から現在まで市内で発生した地震・津波、水害、台風・高潮、富士山噴火、火災を5章編成でまとめてあり、写真や地図、被害状況などを紹介している。A4版・全78㌻。オールカラーで発行部数は5000部。
災害史は市民の防災意識を高めることを目的とし、1986年発刊の『市防災史』をベースに市の災害史をダイジェスト版として発行。歴史的専門知識ではなく、誰もが親しみやすく過去の災害を理解し、今を生きる市民生活に生かすことのできるコンパクトで分かりやすい情報をコンセプトに作成した。監修は富士常葉大学の重川希志依教授で、駿河郷土史研究会が執筆、市教委文化振興課編集。
冊子では1707(宝永4)年の宝永地震・宝永噴火をはじめ、1708(同5)年の吉原宿の大火や1854(嘉永7)年の安政東海地震、1899(明治32)年の田子浦の海嘯(かいしょう)、1923(大正12)年の関東大震災、1966(昭和41)年の台風26号などを紹介。一目で災害史が分かるよう、併せて概要版パンフレットを1万部作成した。
災害史は市役所の7階市教委文化振興課で無料配布しているほか、市内各まちづくりセンターと図書館で閲覧することが可能。