高大連携協議会で大学生の抱える問題をコーチングの視点から講演/田中誠一副学長
東三河地区の高校と東三河・浜松地区の大学で組織する高大連携協議会が開催したフォーラムが1月31日(土曜日)に行われ、、本学の田中誠一副学長(浜松キャンパス長)が「学習効果向上に活かすコーチング体験」というテーマで基調講演を行いました。フォーラムには、この地区の高大連携事業の事例発表会が中心で、各校の校長、教頭をはじめとする教員と生徒、大学の教職員、84名が参加しました。
講演で田中副学長は、「大学生が抱える問題とその要因は、入学前までの生活習慣にある」と話し、サーカディアンリズム(体内時計、概日リズム)に沿った生活習慣が、学習効果を支えるコンディションを整えると説明しました。そして、「脳は糖質をエネルギーとしている。活性化するには朝ごはんは重要」と副学長の専門である運動生理学にも触れ、「スポーツ選手はただスポーツに特化したトレーニングだけではなく、生活習慣にも気を配っている。スポーツは教育でなければならない」と話しました。また、スポーツトレーニングの質と量を支えるものとして健康度をあげ、「健康でなければ結果が伴わない、スポーツ競技者を育てることと一般の学習活動で子どもたちを成長させることは同じ部分がある」と話しました。
ユーモアを交えた副学長の講演は、時折、会場が笑いの渦に包まれることもあり、参加した教員らは熱心にメモを取りながら、話に耳を傾けていました。