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「生活支援に対する興味と問い」


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私は、生活環境支援理学療法という分野を専門とした教育研究活動をしています。理学療法は、動作能力を回復するための手段の1つです。
例えば「病気やケガによる足関節の機能障害を回復することで歩きを良くする」といったものですが、ここでいう「歩き(=動作)」は変化する、という点に「興味と問い」を持っています。

同じ歩行でも、住んでいる家の構造、生活習慣や価値観、部活動や仕事、といった個人毎のライフスタイルに加え、生活場面の違いによって、その時に必要な歩行能力と、これを支える身体機能も変化します。
急いでいる時の歩行、友達の歩く速度に合わせた歩行、作った料理を運ぶ歩行、床材(畳や板張り)や不整地(坂道、砂利道)に合わせた歩行、着物や靴に合わせた歩行、傘をさした歩行、といったように、私たちの日常生活は、さまざまな「歩行」能力の組み合わせであることがわかります。

このように、生活に必要な動作は、個人や生活場面で変わるため、理学療法もこれに応じて変化させなければいけません。どのような歩行が必要なのか、環境や生活場面が変わることで動作や身体機能に、どのような影響が出るのか、どうすれば影響を最小限に出来るのか、どのような身体機能を高めれば良いのか、といった個人毎の生活支援に対するリハビリテーションの「興味と問い」を持ちながら、今後も教育研究活動をしていきます。

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