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三国志好き理系高校生の30年後


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このコラムに興味を持っていただき、ありがとうございます。健康鍼灸学科の関と申します。スルーしたと思いますが、私のフルネームをご覧ください。「亮」という字が入っています。二千年前の中国の歴史『三国志』に出てくる孔明こと「諸葛亮」と同じ名前です。お気づきになりましたか?しかも名字の関は「関羽」と同じです。だからというわけではありませんが、中学高校時代は『三国志』にハマりました。理系(医療系)コースであるにもかかわらず、漢文や歴史が好きな男子でした。そんな私が進路を選ぶときに二千年前の医学である「針灸」を視野に入れたのも当然だったのかもしれません。

そんな男子も東洋医学の門を叩いて30年がたちました。今は東洋医学による現代医学の補完が一つのテーマです。これまで病院などで医師とともに針灸の効果を研究してきました。近年では新型コロナウイルスの罹患後症状(いわゆる後遺症)に対して、針治療が有効である可能性を学会で発表しました。もし皆さんの周りでお困りの方がいたら、針灸をお試しいただくのも一つの策かもしれませんね。

それから、漢字の研究もしています。三国志の時代には現代では想像もつかないような漢字の使い方をしていました。たとえば「任」という字を「妊娠」という意味で使ったりしていました。針灸で扱う人体のツボには一つ一つ漢字で名前がつけられています。漢字の研究をすることで、新たなツボの効果を発見することができ、多くの人々を救うことができるようになるかもしれないと夢見ています。

針灸はスポーツでも音楽でも美容でもアニメでもゲームでも何かしら好きなことと「つながる」学問だと思います。このコラムを読んでくれたあなたが、日本伝統の針灸医学を未来に「つなぐ」仲間になってくれることを夢見ています。

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