自身の停年が近づいていることもありますが、山積みされた書類を見るにつけ、個人情報を記したものは簡単に破棄できない、しかし、とにかく断捨離せねば誰かに迷惑をかけるため、少しずつでも前に進めていかねばと思う今日この頃です。
さて、ここまでに至った原因をじっと考えると、第一には、書類を受け取った当初の分類にあるのではと考えています。大学からの書類、学生の試験結果や届け出書類、自分自身のプライベート書類と、きちんと分けて、さらには書類の端にでもちょっとしたメモを残しておけば良かったと思います。次に、きちんと受け取った、あるいは作成した日付を、書類に記載しておけば良かったと思います。日付については、西暦、和年号と混在しているので、平成時代のものか令和時代のものか瞬時に判断がつきかねます。西暦で統一しておいたら、あとは用途に応じてコンピュータで和年号を調べれば済んだなと思っています。これだけのことができていたら、少なくとも5年以上前の大学からの書類は、簡単に捨てることができて、今頃はかなりのスペースが確保できていたと思われます。
加えて、近年悩ましく感じているものがあります。常葉大学の様々なサイトもそうですが、各学会ホームページ、学術サイト、さらにはクレジットカードをはじめとする種々のカードでの取引に、IDとパスワードが必要になってくる。しかもその中身がアルファベットの大文字・小文字、数字を入れて組み合わせたものにしてくださいと、より複雑になってきていることです。専用のメモ帳にせっせと書き込んではいるものの、次々に発生してくるもので、その整理に追われています。私の妻は、銀行のたった4桁の数字暗証番号を忘れてしまい、取引ができなくなったことがありました。預貯金はたいした金額が入っているわけでないのに、暗証番号忘れる方がデメリットは大きいので、全部同じ番号にしておきなさいと注意したことがありました。しかし、企業側は、責任を負いたくないのか、複雑なID、パスワードを要求してくることが多くなっています。これについての対策は、こまめにチェックしていくとともに、より詳細な分類で区分けしていくしか対応策はないように感じます。
ところで、近年もっと悩ましい問題が出てきています。それは終活することなく亡くなった親、兄弟、親戚の物品整理です。私の父は、急性白血病を発症し、あっという間に亡くなってしまいましたが、晩年は認知症らしき症状で家族は苦労させられました。最たるものは、実家の権利書や数十万円のお札の束が、ごみ袋の中から見つかったものでした。これはたまたま実家に帰省していた弟が発見し事なきを得ましたが、一足遅ければ、焼却処分されていました。しかし、貴重品とクズの区別がつかなくなったのか、変な物欲が強くなったのか、部屋の中にガラクタが散在していて、生活スペースがほとんどなくなっていました。葬儀で疲れた中、とにかく少しでも断捨離をと、残された者たちは不要を思われるものを慎重にゴミ袋に詰めていました。
そのような中、1年後、家の中から著名人のサイン色紙が消えているのに気がつきました。家族に問いただしたら、妹が、色あせていたから捨ててしまったと返事が返ってきました。そんな有名人の中で、最も高名なのが、私は熊本出身ですが、郷土の英雄、金栗四三さんのものでした。金栗さんは、日本人初のオリンピアンですし、何といっても今大人気、新年の風物詩となった東京箱根間往復大学駅伝競走大会の創始者です。スポーツファンにとってはお宝なのに、そういうのに疎い妹にとっては、クズにしか見えなかったと思われます。こういう悲劇を避けるためには、どういった価値があるのかを一筆記載したメモを、どこかに張り付けておくべきだと思います。まあ、自分は研究者でしたから、スポーツ選手よりもノーベル賞学者と割り切るチャンスでもありますが、もし大ファンであるShohei Ohtani グッズが捨てられでもしたら、私は長期間泣きわめくだろうなと思います。
自分の停年もですが、その前のキャンパス移転、さらにはそれを待たずして、私はぷいっとどこかに行っちゃう可能性があります。しかし、整理整頓しておく責任は、そこにはついて回ります。遅くはなっているとは思いますが、これからは書類のマーキングを確実に行い、粛々と断捨離をしていかねばと思います。
この文章は、在学生の方や、常葉大学への受験希望する方向けに書いてくださいと言われています。細かくメモすること、きちんと整理していくことは、学修にも良い影響が必ずあると思います。このような地道で、面倒くさい作業を繰り返していけば、必ず頭の中も整理されてくると思います。書類や作成したノートが貴重品となるかクズになるかは紙一重だと考えます。是非、メモして断捨離、実行していくことをおすすめします。
さて、ここまでに至った原因をじっと考えると、第一には、書類を受け取った当初の分類にあるのではと考えています。大学からの書類、学生の試験結果や届け出書類、自分自身のプライベート書類と、きちんと分けて、さらには書類の端にでもちょっとしたメモを残しておけば良かったと思います。次に、きちんと受け取った、あるいは作成した日付を、書類に記載しておけば良かったと思います。日付については、西暦、和年号と混在しているので、平成時代のものか令和時代のものか瞬時に判断がつきかねます。西暦で統一しておいたら、あとは用途に応じてコンピュータで和年号を調べれば済んだなと思っています。これだけのことができていたら、少なくとも5年以上前の大学からの書類は、簡単に捨てることができて、今頃はかなりのスペースが確保できていたと思われます。
加えて、近年悩ましく感じているものがあります。常葉大学の様々なサイトもそうですが、各学会ホームページ、学術サイト、さらにはクレジットカードをはじめとする種々のカードでの取引に、IDとパスワードが必要になってくる。しかもその中身がアルファベットの大文字・小文字、数字を入れて組み合わせたものにしてくださいと、より複雑になってきていることです。専用のメモ帳にせっせと書き込んではいるものの、次々に発生してくるもので、その整理に追われています。私の妻は、銀行のたった4桁の数字暗証番号を忘れてしまい、取引ができなくなったことがありました。預貯金はたいした金額が入っているわけでないのに、暗証番号忘れる方がデメリットは大きいので、全部同じ番号にしておきなさいと注意したことがありました。しかし、企業側は、責任を負いたくないのか、複雑なID、パスワードを要求してくることが多くなっています。これについての対策は、こまめにチェックしていくとともに、より詳細な分類で区分けしていくしか対応策はないように感じます。
ところで、近年もっと悩ましい問題が出てきています。それは終活することなく亡くなった親、兄弟、親戚の物品整理です。私の父は、急性白血病を発症し、あっという間に亡くなってしまいましたが、晩年は認知症らしき症状で家族は苦労させられました。最たるものは、実家の権利書や数十万円のお札の束が、ごみ袋の中から見つかったものでした。これはたまたま実家に帰省していた弟が発見し事なきを得ましたが、一足遅ければ、焼却処分されていました。しかし、貴重品とクズの区別がつかなくなったのか、変な物欲が強くなったのか、部屋の中にガラクタが散在していて、生活スペースがほとんどなくなっていました。葬儀で疲れた中、とにかく少しでも断捨離をと、残された者たちは不要を思われるものを慎重にゴミ袋に詰めていました。
そのような中、1年後、家の中から著名人のサイン色紙が消えているのに気がつきました。家族に問いただしたら、妹が、色あせていたから捨ててしまったと返事が返ってきました。そんな有名人の中で、最も高名なのが、私は熊本出身ですが、郷土の英雄、金栗四三さんのものでした。金栗さんは、日本人初のオリンピアンですし、何といっても今大人気、新年の風物詩となった東京箱根間往復大学駅伝競走大会の創始者です。スポーツファンにとってはお宝なのに、そういうのに疎い妹にとっては、クズにしか見えなかったと思われます。こういう悲劇を避けるためには、どういった価値があるのかを一筆記載したメモを、どこかに張り付けておくべきだと思います。まあ、自分は研究者でしたから、スポーツ選手よりもノーベル賞学者と割り切るチャンスでもありますが、もし大ファンであるShohei Ohtani グッズが捨てられでもしたら、私は長期間泣きわめくだろうなと思います。
自分の停年もですが、その前のキャンパス移転、さらにはそれを待たずして、私はぷいっとどこかに行っちゃう可能性があります。しかし、整理整頓しておく責任は、そこにはついて回ります。遅くはなっているとは思いますが、これからは書類のマーキングを確実に行い、粛々と断捨離をしていかねばと思います。
この文章は、在学生の方や、常葉大学への受験希望する方向けに書いてくださいと言われています。細かくメモすること、きちんと整理していくことは、学修にも良い影響が必ずあると思います。このような地道で、面倒くさい作業を繰り返していけば、必ず頭の中も整理されてくると思います。書類や作成したノートが貴重品となるかクズになるかは紙一重だと考えます。是非、メモして断捨離、実行していくことをおすすめします。
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