知人から「ビル・ゲイツに会いませんか」と尋ねられた時には驚きました。マイクロソフト社の創始者であり、11兆円の資産を持つ世界第2位の資産家として有名なゲイツ氏ですが、私が専門とするエネルギー・環境政策にも関心が深く、個人資産をエネルギー・環境関係の技術開発にも投資していることで知られています。ゲイツ氏とエネルギー・環境問題と新技術について議論しませんかとの提案でした。
知人に1月下旬であれば渡米することが可能な旨伝えたところ、結局ゲイツ氏とは予定が合いませんでしたが、彼が会長を務めるエネルギー企業、テラパワー社を一緒に作ったギルランド博士とシアトルで面談することができました。テラパワー社の研究所を見せてもらうと共に、博士からゲイツ氏の考えについてもお聞きすることができました。
ゲイツ氏の目的は、最貧国の人も利用でき、地球温暖化問題も引き起こさないエネルギーの開発です。この実現は新しい原子力技術によるしかないと考え、安価に発電ができ、過酷事故の可能性がない、核拡散を引き起こさない理想の原子力技術として、核燃料の廃棄物を利用する発電技術の開発を進めています。既に1000億円近い個人資産を新技術開発に投じているとのことでした。ゲイツ氏は米国議会にも働きかけを行っており、一昨年から米国では原子力の新技術開発を支援する法案が相次いで成立しています。ゲイツ氏の新技術は2020年代には実用化される見込みとのことでした。
米国が長く経済大国としての地位を維持できるのは、世界のためとして新技術、ベンチャー企業支援に惜しみもなく資金をつぎ込むゲイツ氏のような投資家の存在があり、結果、米国が世界をリードする新技術・ビジネスを生み出すからだと改めて認識しました。それに応えることができる人材の蓄積が米国にはあります。新規事業に取り組める人材が、やがて経営学部の卒業生からも出てくるのが楽しみです。
知人に1月下旬であれば渡米することが可能な旨伝えたところ、結局ゲイツ氏とは予定が合いませんでしたが、彼が会長を務めるエネルギー企業、テラパワー社を一緒に作ったギルランド博士とシアトルで面談することができました。テラパワー社の研究所を見せてもらうと共に、博士からゲイツ氏の考えについてもお聞きすることができました。
ゲイツ氏の目的は、最貧国の人も利用でき、地球温暖化問題も引き起こさないエネルギーの開発です。この実現は新しい原子力技術によるしかないと考え、安価に発電ができ、過酷事故の可能性がない、核拡散を引き起こさない理想の原子力技術として、核燃料の廃棄物を利用する発電技術の開発を進めています。既に1000億円近い個人資産を新技術開発に投じているとのことでした。ゲイツ氏は米国議会にも働きかけを行っており、一昨年から米国では原子力の新技術開発を支援する法案が相次いで成立しています。ゲイツ氏の新技術は2020年代には実用化される見込みとのことでした。
米国が長く経済大国としての地位を維持できるのは、世界のためとして新技術、ベンチャー企業支援に惜しみもなく資金をつぎ込むゲイツ氏のような投資家の存在があり、結果、米国が世界をリードする新技術・ビジネスを生み出すからだと改めて認識しました。それに応えることができる人材の蓄積が米国にはあります。新規事業に取り組める人材が、やがて経営学部の卒業生からも出てくるのが楽しみです。
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