北海道大学CoSTEPの仲間たち
みなさんは科学技術コミュニケーションという言葉を聞いたことはありますか?一般的な言葉だと、サイエンスコミュニケーションといったりもします。科学技術コミュニケーションは簡潔にいうと、科学技術に関する研究を市民に広く伝えることです。世の中にはさまざまな研究がありますが、その多くに税金が使われています。納税者である市民の方々に対し、研究者は成果を還元する義務があります。昔は論文という形だけでよかったのですが、昨今は研究者自身が市民と対話することが求められつつあります。専門家と非専門家、多様な立場の人々が科学技術を切り口にして対話することで、社会をさまざまな視点でとらえられるようになります。
私はこれまでに科学技術コミュニケーションを専門にして教育研究活動を実践してきました。2020年4月に常葉大学に着任したばかりなので、前職の北海道大学CoSTEP(コーステップ)に在籍していた頃の話題をいくつか紹介できればと思います。
CoSTEPは科学技術コミュニケーターを養成する機関で、2005年に誕生しました。これまでに1,000名以上の修了生を輩出し、修了生は科学技術コミュニケーターとして、大学や研究機関、民間企業や自治体などの広報担当セクション、科学館や博物館、メディア、NPOなどで広く活躍しています。
CoSTEPの科学技術コミュニケーション活動には2つの柱があります。サイエンス・カフェ札幌とウェブメディア「いいね!Hokudai」です。前者はコーヒーを片手に、専門家と市民が対話できる場を提供します。サイエンス・カフェ札幌は日本におけるサイエンスカフェ元年である2005年にスタートし、2020年現在、113回の開催実績を誇ります。後者は北大の研究紹介や学生の日々の活動、大学の四季折々の姿などを取り上げるメディアです。綿密な取材に基づいた記事、そして高い更新頻度を維持しているため、全国の研究機関の中でも非常にアクティブな情報発信ができているほうではないかと思います。
CoSTEPは科学技術コミュニケーターを養成する機関で、2005年に誕生しました。これまでに1,000名以上の修了生を輩出し、修了生は科学技術コミュニケーターとして、大学や研究機関、民間企業や自治体などの広報担当セクション、科学館や博物館、メディア、NPOなどで広く活躍しています。
CoSTEPの科学技術コミュニケーション活動には2つの柱があります。サイエンス・カフェ札幌とウェブメディア「いいね!Hokudai」です。前者はコーヒーを片手に、専門家と市民が対話できる場を提供します。サイエンス・カフェ札幌は日本におけるサイエンスカフェ元年である2005年にスタートし、2020年現在、113回の開催実績を誇ります。後者は北大の研究紹介や学生の日々の活動、大学の四季折々の姿などを取り上げるメディアです。綿密な取材に基づいた記事、そして高い更新頻度を維持しているため、全国の研究機関の中でも非常にアクティブな情報発信ができているほうではないかと思います。
2017年度に企画したサイエンスワークショップ
「没入!バーチャル支笏湖ワールド」のメンバー
近年は普通ではなかなか行けない場所、見られないものをVRで擬似的に体験できるサイエンスワークショップに力を注いでいます。2017年度は北海道の身近な自然である支笏湖の水中環境を学べる「没入!バーチャル支笏湖ワールド」(https://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/costep/contents/article/1708/)、2018年度は生き物の視覚の違いを体験できる「アニマルめがねラボ 〜VRで生き物の視覚を考えよう〜」(https://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/costep/contents/article/1916/)、2019年度は宇宙開発の光と影に焦点を当てた「宇宙はスペースがたりない ~人工衛星をおびやかすデブリ~」(https://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/costep/contents/article/2067/)をCoSTEPの受講生と一緒に作り上げました。
4月からは新天地・静岡で新たな科学技術コミュニケーションを模索する日々が続いています。ひとつの成果として、9月5日に静岡科学館る・く・るにて、子ども向けサイエンスワークショップ「没入!バーチャル支笏湖ワールド」を再演しました。他にも、とこは未来塾のサポートを受けながら、学生とともにサイエンスカフェの企画を進めています。少しずつではありますが、常葉大学での科学技術コミュニケーションのアウトプットを出しつつあります。機会がありましたら、ぜひ私の研究室で企画した取り組みにご参加いただけると幸いです。
4月からは新天地・静岡で新たな科学技術コミュニケーションを模索する日々が続いています。ひとつの成果として、9月5日に静岡科学館る・く・るにて、子ども向けサイエンスワークショップ「没入!バーチャル支笏湖ワールド」を再演しました。他にも、とこは未来塾のサポートを受けながら、学生とともにサイエンスカフェの企画を進めています。少しずつではありますが、常葉大学での科学技術コミュニケーションのアウトプットを出しつつあります。機会がありましたら、ぜひ私の研究室で企画した取り組みにご参加いただけると幸いです。
静岡科学館る・く・るでのサイエンスワークショップは
地域協働ゼミナールの一環として実施しました
関連リンク
-
村井貴講師についての情報はこちら