グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



コロナ禍でわかった3つのこと


ホーム >  教員コラム >  コロナ禍でわかった3つのこと

コロナウイルス感染拡大によって、わかったことが3つあります。
1つは食の大切さです。感染予防のために会食や飲み会が制限されていますが、若者ばかりか各界の指導者ですら、会食を控えることができませんでした。これらのことから、食事を介した交流がどれだけ大事なのか、痛感することになりました。私は学生と一緒に『子ども食堂』を開設しましたが、現在活動が難しくなっています。子どもや保護者の交流の場は今後益々必要になると考えられますので、方法を見直さなければならないでしょう。
2つ目は家族の大切さです。昨今、寝食を共にする家族間以外は、食事をしたりマスク無しで生活することが難しくなっています。一人暮らしの人や、家族がいてもコミュニケーションが取れていない人や、ワンオペ育児をしている母親は深刻な状況になっています。こういう状況の中で良好な人間関係を築くことは益々重要となります。
3つ目は、 想定外の出来事はいつでも起こり得るということです。今は誰もがマスクをして、あらゆる所にパーテーションが置かれ、黙って食事することが強いられています。この景色を数年前に想像できたでしょうか。今後も私たちの生活を一変する出来事が、また起こるかもしれません。
私の専門とする生活科学は、人間生活をさまざまな視点から分析・研究する学問です。その研究対象は住居や家庭そのものだけでなく、社会や地域とのかかわりも含まれています。このパンデミックで私たちにできることは何かが見えてきました。
互いに助け合える良好な人間関係、病気に向き合える健康な体、さらには経済的なゆとりも必要です。いつ来るか分からない次の試練に備えて、家族や自分自身と向き合い、自分なりの備えをしておくことが重要です。大学で一緒に勉強しましょう。

ページの先頭へ戻る