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小さな力が繰り返し加わることで起こる骨折はとても厄介!


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空手道を幼少から続け、21歳の時には運よく日本代表にも選出されました。ケガはつきもののなか、相手の骨を断つことはあっても、自身は運よく大けがに見舞われることはありませんでした。競技特性からもケガへ関わる機会が多かった為か、結果的に『ほねつぎ』として骨損傷へ深く携わるきっかけとなっているように思います。
「骨折」を学ぶなかで最初に興味深いと思ったことは、同じ部位に小さな力が繰り返すことでも骨は離断するということです。これを疲労骨折といいます。疲労骨折は大変厄介者であり、ケガなどに起因しないことに加え、初期は症状が軽いため早期発見できないことがあります。なかには病態部(原因となる骨折部)と痛みの出る部位が異なることもあり、その判断は大変苦慮します。一例として、「第一肋骨疲労骨折」を紹介させていただきます。第一肋骨は首の付け根付近にあり、左右に存在する骨です。ここに疲労骨折を生じると背中に痛みが出現します。発生しやすい競技は野球やサッカー、テニスなどと多岐に及びます。前述のスポーツ愛好家で深呼吸や胸(郭)を拡大すると背中に痛みが出現する場合は注意が必要です。治療は、基本的に保存療法(手術をしない治療法)で対応します。また、固定の必要もなく、一定期間の安静で治ることが多いです。どのケガにも共通しますが、自己判断でスポーツ活動に復帰しないことです。このような傷害を想定できた場合は医療機関と連携(医接連携)を図り、早期発見に努める必要があります。
『ほねつぎ』の仕事は非常にやりがいがあります。
患者様からとても感謝される仕事であることは間違いないように思います。

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