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人間のこころを持つ機械


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私は子供の頃からずっと、ドラえもんや鉄腕アトムのような“人間のこころを持つ機械”をつくりたいと考えてきました。
しかし、身体を一からつくるのは大変なことですから、せめて人のこころを持った会話プログラムをつくりたいと目標を変更しました。
そして、一歩目からつまずきます。たとえば、「雨の音が好き」という気持ちを理解するためには“聴覚”が必要になりますし、「辛い物が苦手」という気持ちを理解するには “味覚”が必要になります。それどころか、「今日はいい天気だね」という典型的な挨拶を理解するだけでも、天候を確認するための“視覚”が必要になるのです。
私はこれまでこころと身体を別々のモノと考えてきましたが、身体があってはじめてこころが存在し、会話をすることが出来る、という当たり前のことに気が付きました。
世の中ではディープラーニング技術の発展に伴って“人のこころを持つ機械”がつくられることへの期待が再度高まってきています。しかし、これによってつくられたこころの形は、おそらく私たち人間のこころの形とは全くの別物になるかと思います。
 現在、私は公認心理師・臨床心理士として活動しながら、慢性疾患を抱える方のメンタルヘルスに関する研究をしています。
この研究を通して、こころと身体の関係性を少しでも明らかにしていきたいと考えています。

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