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「〇〇だけじゃない鍼灸(しんきゅう)」


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「鍼灸って知っていますか?」私はこの問いかけを他学科や学外の講義では必ず使います。スポーツや美容分野における認知の高まり、さらにSNSの普及により鍼灸を全く知らない方は減ってきた印象があります。そこで「では何に効くと思いますか?」と質問すると、腰痛や肩こりという答えが多いです。でもそれだけではありません。頻尿(トイレが近い)にも効くって知っていましたか?元気なお年寄りが増える昨今、楽しく過ごすために「鍼灸が寄り添えないかな」という思いからこの分野の研究を始めました。お尻(仙骨)にある中髎穴(ちゅうりょうけつ)というツボに鍼(はり)を2本刺すだけで頻尿が改善することに面白さを感じ、前の職場から基礎研究を進めてきました。頻尿モデルラットを作成し、鍼が効く理由を明らかにしようと模索しています。

常葉大学に着任後は、学生の希望もあり「美容鍼」を研究テーマに加えました。『美鍼会(びはりかい)』というサークルの立ち上げに携わり、地域の方々への施術機会を少しずつ増やしています。それにしても「怖い」「痛そう」というイメージが先行することが多い鍼灸ですが、「美容への鍼」と聞くと積極的に受けてくださる方が非常に多い不思議。まだこんなことが明らかになったよ!という大々的な報告は出来ていませんが、これから地道に伝えていきたいと思っています。
地味に頻尿治療の研究をしていたはずの私が、美容という華やかな分野に携わる日が来るなんて…と思う一方で学生と共に歩む常葉大学での新たな挑戦はとても楽しいです。これからも「はり師」「きゅう師」の2つの国家資格を活かして社会に貢献できる人材を育成していきたいと思います。鍼灸は〇〇だけに効果があるのではなく、皆さんが思う以上に多くの疾患・状態への治療が可能です。スポーツでも美容でもどんな分野でも構いません。健康や人に興味があるのなら、一緒に鍼灸について学んでみませんか?

美鍼会

キトルス祭での施術の様子


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