エクアドル自動車企業協会AEADE取材にて
(2004年11月)
私が世界自動車産業調査会社にアナリストとして勤務していた時のことです。
その会社に入社して間もなく、ベテランの先輩に同行して海外取材でタイを訪問する機会を得ました。私は得意の英語で現地自動車工業会の役員たちにいろいろと質問を投げかけるものの、相手は淡々と質問に答えるだけで一向によい反応が得られず、どうしたものかと困惑していました。
そんな折、それまで隣で黙っていた先輩がブロークンな英語ながらも、核心を突いた質問を投げかけたのです。その途端、彼らは目を輝かせはじめ、あたかもその話題を待っていたとばかりに先輩との間で活発な議論のやり取りがなされていきました。私は一瞬にして蚊帳の外に追いやられたような気分になりました。
この時私は初めて、“It's the content that matters.”(「大事なのは中身」)という表現を理解したのです。すなわち、英語を「いかに流暢に、正確に」話すかよりも、「何を」話すかのほうがはるかに重要であるということを身をもって理解したのでした。
その会社に入社して間もなく、ベテランの先輩に同行して海外取材でタイを訪問する機会を得ました。私は得意の英語で現地自動車工業会の役員たちにいろいろと質問を投げかけるものの、相手は淡々と質問に答えるだけで一向によい反応が得られず、どうしたものかと困惑していました。
そんな折、それまで隣で黙っていた先輩がブロークンな英語ながらも、核心を突いた質問を投げかけたのです。その途端、彼らは目を輝かせはじめ、あたかもその話題を待っていたとばかりに先輩との間で活発な議論のやり取りがなされていきました。私は一瞬にして蚊帳の外に追いやられたような気分になりました。
この時私は初めて、“It's the content that matters.”(「大事なのは中身」)という表現を理解したのです。すなわち、英語を「いかに流暢に、正確に」話すかよりも、「何を」話すかのほうがはるかに重要であるということを身をもって理解したのでした。
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