「日本人と英語」について考える機会が多くなりました。この命題は1808年のフェートン号事件以来、今日まで続き、その教育方法については同じことが繰り返し議論されています。今、英語は世界的に最も運用度が高く影響力のある言語ですが「兎にも角にも英語」といった掛け声だけではなく、私たちひとり一人、英語とどう向き合っていくのか真剣に考える必要があると切に思います。ここでは私が英語学習の心得として、いつの時代においても重要であると思うことを二つ挙げてみます。
一つは、地道に根気よく努力することです。英単語を何回も書いて覚える、英文を書き写す、文法を理解する、音読・多読をする、辞書を絶えず引くことなどです。当たり前だと言われるかもしれませんが、これなくして習得は難しいです。英語を学ぶ環境はネットなどのおかげで劇的に変化し大変恵まれていますが、私たちができること、すべきことは手口耳を使うことで、基本は今も昔も変わらないと言ってよいでしょう。二つ目は、母語が日本語であるならば、まず日本語をしっかりと自身の血や肉としましょう。母語の熟達は感性を磨き、思考を支え、人を成長させ、さらには言語に対する普遍的な語感を培い、英語などの外国語の習得と上達においても長い目でみて大いに役に立ちます。
私の知る英語のできる多くの先輩や先人たちは、こうしたステップを踏んでいます。目標を定めてコツコツとやっていくことが習得への確かな近道だと思います。
私の知る英語のできる多くの先輩や先人たちは、こうしたステップを踏んでいます。目標を定めてコツコツとやっていくことが習得への確かな近道だと思います。
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