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英語音声学という分野での教育や研究について


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こんにちは、英米語学科の本沢です。英語の発音に関する英語音声学という分野の研究をしています。
日本人の学習者には英語の発音に苦手意識を持っている人が多いので、「発音の専門家」と聞くと身構えてしまう人も多いかもしれませんね。今は英語音声学の研究者となった私ですが、大学に入学したばかりの頃は英語のリスニングもスピーキングもとにかく苦手でした。高校生の頃から自分なりに勉強を続けてはいましたが、大して上達しなかったので「センスがない」と半ば諦めモードでした。それでも、何とか苦手を克服したいという思いから、当時は選択科目だった英語音声学の授業を履修することにしました。これが私と英語音声学との出会いです。
英語音声学を学び続け、自分の英語学習に取り入れてきて分かったことは、英語のリスニングやスピーキングでの「通じない」「聞き取れない」といった問題の多くは、発音と関係しているということです。多くの場合は英語の音の仕組み(種類やルール)を知らない、日本語の音の仕組みとの違いを意識してこなかったことが原因と考えられます。英語の文字(アルファベット)や語順(主語→動詞などの順番)が日本語と違うことを知ったように、発音についても仕組みや違いを知ると、「通じない」「聞き取れない」の原因や克服方法がより具体的に見えてくるはずです。
例えば、「とにかくたくさん聞いて耳を慣らす」のがいいのか、それとも「文字と照らし合わせながら、フレーズごとに音を確認しながら丁寧に聞く」のか、はたまた「滑らかに発音できるまで練習してから再度聞いてみる」のか。様々な方法が考えられます。こんな風に、英語音声学という分野での教育や研究を通して、日本人の学習者の方々が自信をもって英語でコミュニケーションできるように少しでも貢献していけたらいいなと思います。

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