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日本運動生理学雑誌に論文がアクセプトされました/黒岩一雄講師


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日本運動生理学雑誌に本学教育学部の黒岩一雄講師の論文がアクセプトされました。

黒岩一雄、西平賀昭、金田健史、東浦拓郎、福本寛之「局所的な高強度運動が覚醒水準に及ぼす影響」 

我々のグループでは今までに筋疲労を伴なう局所的な高強度運動が脳内の情報処理過程に影響を及ぼすことを報告してきた。先行研究において、これらの変動要因の1つとして覚醒水準の影響が示唆されているが実証されていない。そこで本研究では、局所的な高強度運動が覚醒水準にどのように影響を及ぼすかを随伴性陰性変動(contingent negative variation:CNV)と背景脳波(α波率)を用いて検討し、以下の結果を得た。

1.運動負荷後のCNV振幅は、運動前に比べ有意に低下した。
2.運動負荷後のα波率は、運動前に比べて有意に増大した。

以上のことから局所的な高強度運動後には覚醒水準が低下することが示唆された。よって運動後に認められたP300・NoGoP300、N2の変動要因の1つに覚醒水準の低下が考えられた。またP300・CNVの発生には皮質下の領域が深く関係しており、覚醒水準をコントロールしている中枢も皮質下に存在することから、高強度運動は皮質下領域に影響を及ぼす可能性も示唆された。


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