本学健康科学部 静岡理学療法学科 金承革教授の症例報告論文が「臨床バイオメカニクスVol.40」に掲載されました。
【論文タイトル】橈骨遠位端骨折後に前腕回外可動域制限を有した症例のギター演奏動作分析
【著者】佐田静香、金承革、長浜美智穂、高田直樹
【学術誌名】臨床バイオメカニクス、Vol.40、pp. 231-236、2019
【著者】佐田静香、金承革、長浜美智穂、高田直樹
【学術誌名】臨床バイオメカニクス、Vol.40、pp. 231-236、2019
本症例報告論文の特徴は、ギターリストが左側の橈骨骨折をした際に、コード押弦動作が前腕回外制限により障害されることを、2次元動作分析で明らかにしたことです。高価な3次元動作計測システムが備わっていないクリニックでも、限界はあるにせよ、分析方法の工夫により動作計測と分析は可能であることを示しています。前腕回外の制限は、小指の押弦の困難感を誘発し、体幹や肩の代償動作を生じることを示しました。本報告には、臨床家が頻繁に経験しているはずのことを客観的データで示したという意義もあります。
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