社会環境学部の学生延べ100名が静岡県賀茂郡松崎町石部地区にある「石部の棚田」にて畦(あぜ)塗りを実施しました。畦塗りでは、田んぼに張った水が漏れないようにするために、畦に泥を積みあげて整形します。この畦づくりがしっかり行われていないと夏には畦から水が漏れてしまい、稲が育たなくなるので1年で最も重要な作業です。
また、「NPO法人棚田ネットワーク」の方々が継承している「簑口(みのくち)」(写真)を見学。「簑口」とは稲わらで作る水の落し口のことで、緩やかに水が落ちることから田んぼの粘土層が守られる上に、徐々に朽ちていく稲わらの養分が美味しい米作りにも役立っています。現在では全国的にもあまり例がないというこの伝統技術です。このような伝統を守るためにも、これからも保全活動を続けていきます。